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INTERVIEW

インタビュー

縁ある人を物心両面の幸福に導ける技術を体得している真の指導者「プロスピーカー」として生きる人物に焦点を当てた本コーナー。今回はJPSA北関東ブロック担当副参事、JPSA認定シニアプロスピーカーの塩田忠則さんです。父親から継いだ家業、その未来に希望を見出せない苦悩の日々。すべてを失った工場の全焼という絶望的な出来事を経て、なぜ純利益10倍以上の成長を成し遂げることができたのか。その軌跡をお話しいただきました。

家業の未来に希望を見出せない矢先で、起こった最大の事件

「母が体調不良になった。このままだと家業が苦しくなる」。そう聞いた私は大学卒業後、長男としての責任感で父親が創業した布団専門クリーニング店に入りました。しかし、その決断に長年苦しめられることになります。下請け仕事で疲弊し、父の厳しい指導をもらう毎日。お世辞にも恵まれていると言えない環境で、不足感が募るばかり。会社や業界の未来に希望が持てず「どう穏便に会社を畳もうか」と考えていました。そんな甘い覚悟を見透かされたかの如く、起こった最大の事件がクリーニング工場の全焼でした。灰になった工場を前に呆然とする私に父が言います。「もう一度やるぞ」。血の気が引き、残りの人生は莫大な借金の返済に費やされるのだと思いました。逃げるに逃げれない環境で、どうにか良くなる方法はないかと、僅かな希望をもって受講したのが『頂点への道』講座でした。

後継者として言い訳を捨てて進むと決めた日

「3年間学べば変われるかもしれない」と、受講の度に学んだ目標設定や時間管理の技術を実践。個人事業主から法人化し、社員を雇えるようになり、業績もわずかながら上向きました。しかし、心の奥底にある不安や他責の念は消えません。今振り返ると言い訳を抱えて、腹を括りきれず、本気で経営ができていませんでした。
そんな私に転機が訪れたのは母の最期を見届けた時です。母の生きた人生を知ってもらい、たくさんの方に見送ってもらいたい。その一心で300人以上の方にお越しいただき葬儀を行いました。参列者を見送った後、父が私に向き合い「こんなにも多くの人が来てくれた。お前はすごいな」と承認の言葉をかけてくれたのです。その一言が心の底から嬉しかったと同時に、普段は口下手な父が、亡き母への感謝を懸命に言葉にする姿を見た瞬間、すべてがつながったのです。父の厳しさの根底には実は不器用なほど深い愛がずっとあったのではないかと。それを私が受け取っていないだけだったと、父への感謝と尊敬が湧き上がってきました。 
言い訳を捨て、今度は自分がこの会社や社員を守っていきたい。そして置かれた環境を言い訳にして、苦しむ経営者にこそ自分の経験を伝え、役に立っていきたいと思い、プロスピーカーを目指すことに決めました。

理想を自らの手で掴み取る力で、純利益10倍の成長を実現

プロスピーカーへの道のりは、思考習慣と行動習慣を根底から張り替える挑戦の連続でした。かつての私は、問題が起きる度に「仕方ない」とただ受け止め、現状を変えるための行動をしていませんでした。しかしプロスピーカーチャレンジでは、徹底的に「セルフカウンセリング」を行います。「私が本当に求めているものは?」「その為に今何をしているのか?」「その行動は効果的か?」「もっと良い方法を考え出し実行してみよう」。例えば父の厳しさで社員が定着しない時も、しょうがないと解釈するのではなく「社員を守るために何ができるか」を考え、社員への関わり方を具体的に指示するなど、一歩ずつ自らの行動を変えていきました。 
そんな矢先、コロナ禍が業界を直撃しました。ただでさえマイナス成長と言われていたクリーニング業界。再びセルフカウンセリングを行い「本当に求めているものは何か?」。その答えは「会社と社員を守り抜く経営者になること」でした。そして業界では異例の「利益率20%」に目標を設定。お客様に喜んでいただけて、差別化できるものは何かと考え実行したのが、他社の追随を許さない「アレルゲン除去率98%」の技術開発と消毒分野の参入でした。保有者約1.6%のみの資格を取得し「事前対応」の専門性が評価され、県行政からも仕事を任されるようになりました。その結果、純利益は初受講から10倍以上、利益率も業界平均約2%に対して20%以上を達成。プロスピーカーチャレンジを通して、思考と行動を張り替え、理想を掴み取る力を身につけることができたのです。そして2020年にベーシックプロスピーカーの合格をいただきました。

創業の精神を承継し、 業界・地域に貢献をする人生へ

ベーシックプロスピーカー合格後も、より貢献の幅を広げたいという想いで、2024年からシニアプロスピーカーにチャレンジ。自分にとって「卓越」とは何かを考えたときに、思い出したのが父の仕事へのこだわりです。幼少期に父と訪問したお客様の言葉で「喘息を持ったうちの子が、洗ってもらった布団で、すやすやと眠るようになって救われました」。涙ながらに伝えてくださるその光景は、父がクリーニングは人助けができる事業だと信じ、決して手を抜かずに仕事に向き合ってきた証そのものでした。「父のような人助けができるヒーローになりたかった」。「手を抜かない親父の意思と、人々の命を守る事業を引き継ぎ、発展させるんだ」と使命がより一層明確になりました。私の変化を見た息子が「愛幸を一緒に良くしたい」と言ってくれるまでになり、2025年シニアプロスピーカーに合格することができました。
家業に入ったときに抱えていた不安や他責の念は、もうありません。「人生は自分で面白くすることができる」。その本当の意味に気付くことができました。父の創業の精神を受け継ぎ「自分がよくなることで家族、会社、業界がよくなるんだ」ということを実績をつくりながら伝え、これからも業界・地域に貢献をしていきます。

創業50年以上の寝具クリーニング・環境衛生の
家業を継ぎ、業界平均10倍の利益率を達成
息子とともに父の創業の精神を承継し、
業界・地域へのさらなる貢献を目指す
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