倒産寸前から売上300%への成長ストーリー
JPSA美容部会 部会長
株式会社オリーブ 取締役社長
縁ある人を物心両面の幸福に導ける技術を体得している真の指導者「プロスピーカー」として生きる人物に焦点を当てた本コーナー。今回はJPSA認定シニアプロスピーカー、JPSA美容部会 部会長の堀部有紀さんです。
経営者として人材育成、人間関係などに課題を感じていたところから、プロスピーカーチャレンジをとおして得られた価値についてお話しいただきました。
「ママ友の働ける場所をつくりたい」。この想いが、2010年に未経験からママが働ける自宅美容サロンを開業した理由でした。雑談のなかで「美容業界に戻りたいけど、業界の忙しい時間帯に子どもがいたら働けない」という言葉を聞き、夫と挑戦の一歩を踏み出したのです。サロンのなかで人気があったのがマツエクで、美容師免許も取りコンテストにも出て世界大会で金賞を受賞。「確かな技術は、お客様を喜ばせる」が、私の確信になっていきました。しかし、それは同時に社員を追い詰める「正しさ」へと変化。「もうついていけません」。ある日取締役と店長を残し、全社員が会社を去りました。私の想いがなぜ伝わらないのかという悔しさと怒りで頭が真っ白に。加えて経営陣は意思決定の度にぶつかり、関係も冷めきっていました。2002年父の会社が経営破綻し家庭が壊れ、離婚も経験した私は「経営者は会社を何があっても潰してはならない」と思い、もがき苦しむも売上は停滞。どうにか良くなる方法はないかと、2018年に夫と常務の3人で受講したのが『頂点への道』講座です。
講座での学びを実践し、新規事業をスタート。これが実を結び、会社は少しずつ成長。そしてもっと良くしたいと思い、勧められたプロスピーカーを目指すプログラムを受けました。このプログラムで深く向き合ったのは人生の目的です。誰のため、何のため、なぜ生きているのか。心から納得する目的は、簡単には見つかりません。セルフカウンセリングとアウトプットを繰り返し、先輩プロスピーカーにもアドバイスをいただき、自問自答を重ねた末、頭に浮かんだのは意外にも父親の存在でした。
父は「有紀はできる」といつも信じて、育ててくれました。父の会社の経営破綻と同時期に離婚をした私を「子ども達の世話はするから働きなさい」と送り出してくれたのも父。本気で仕事ができたのは父のおかげだったのです。父の人生を辿り、気持ちを想像することで、思い知った父の深い愛情。感謝が湧き上がり、父に喜んでもらえる生き方がしたいと思いました。「父が望んでいるのは、周囲に正しさを振りかざし、目標の奴隷のように頑張る私の姿ではない」と思ったのです。このとき、初めて心から変わろうと決意。「信じてくれている人に報いたい!人の可能性をとことん信じ、強みを見つけ、輝かせる仕組みをつくる。それこそがBe Happy!」。私の「人生の目的」になっていきました。
人生の目的が定まり、社員に対する接し方も変化。業績も伸び始めました。しかし今思うとその変化は表面的で「苛立ち」や「怒り」の感情を根底に持ち続けていたのです。その状態で一度受験したプロスピーカー試験では合格にならず。いくら表面的にBe Happy!だと思っていても、実は心の底からHappy!ではないと気づいた瞬間です。薄々わかっていましたが、向き合うべきだったのは、夫との関係性でした。性格が真逆な夫とは、挑戦の度に意見が衝突。夫の欠けている部分ばかりに目を向け、正しさを押し付けていました。しかし、一番身近な夫を大切にできず、納得のいく人生など歩めないとその本末転倒さに気づいたのです。
意を決して歩み寄り、与えてくれたものや思いへの理解に努めると、見えてくるものがあります。小6で父を亡くした夫。その遺産を会社の立ち上げ時に出資すると決断してくれたこと。それは本当に私を信じていないとできないことです。夫がいなければ会社はなかった、誰よりも私を信じてくれたのは夫だったと、ハッとしました。「信じてくれている人に報いたい!この人を必ず勝たせ、より良い会社をつくり、ともに成功する」。この決意で、大きな重荷が降り、人生の転換点に。
経営陣の心が一つになり関係性も良くなった組織は、音を立てて動き出しました。経営陣が「社員の自己実現の舞台をつくる」という想いで、支援をする姿勢に。自分が経てきた「人生の目的」に出会い、目的からの一貫性を遂げる生き方の支援を社員に始めました。すると、少しずつ社内の文化、社員の主体性が変化し、離職率も大幅に改善。事業でも、経営陣で戦略を練り、M&Aやメーカーの世界進出をスタート。そうして、自社開発した商品は日本全国2000店舗以上、世界10か国での導入を実現。その結果、会社の経常利益は業界平均3倍の12.5%に達し、売上は受講前から3倍にまで向上したのです。その利益を社員に還元したときの一人ひとりの表情は、生涯忘れることはありません。このプロセスで数多くの支援を得て「在り方を磨くこと」の本当の意味を学び、2022年3月に晴れてベーシックプロスピーカーに合格することができたのです。
さらに「シニアプロスピーカー」へのチャレンジもスタート。「関わる人の自己実現の舞台をつくる」というビジョンの視座が上がり、業界全体そして世界中に貢献したいと考えるようになりました。会社では2021年に常務の富岡直子、2025年に夫の堀部玄もベーシックプロスピーカーに合格し、取締役全員がプロスピーカーの会社に。2023年にはJPSA美容部会を設立。業界で働く人が、お客様を本質的に幸せに導ける技術を身につけ、幸せの輪をお客様の友人や家族まで広げていきます。これまでの活動を評価いただき、2025年にはシニアプロスピーカーにも合格。「ママ友の働ける場所をつくりたい」という想いから始まった挑戦が、ここまで来ました。次は部会で人間力を土台とした美容学校の設立を目指していきます。
人生の目的を磨き、高い志をもつ。この志に集う仲間と成功への道をともに歩み、さらに貢献の幅を広げ、役に立てる人生を追求します。Be Happy!幸せであれ。常に前向きにポジティブに。

