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INTERVIEW

インタビュー

縁ある人を物心両面の幸福に導ける技術を体得している真の指導者「プロスピーカー」として生きる人物に焦点を当てた本コーナー。今回はJPSA札幌支部 支部長、シニアプロスピーカーの明楽さんです。初受講から1年でピークパフォーマンスコースまで受講。その後学びやJPSAから遠ざかるも、JPSA活動を再開し、高い成果を出された明楽さんにお話を伺いました。

一度は組織崩壊も、理念から一貫した組織づくりで業績2倍を達成

私はプロのチェンバロ奏者として年間250回以上のコンサート活動をしています。プロへの道は厳しいもの。1日10時間の練習、コンクールは勝つか負けるかの世界。周りは皆ライバルと、学生時代に友人とお茶を飲んだ記憶もありません。なんとかプロとして活動を始めたものの2000人規模の大きなコンサートは年に1回。あとは月に1回300人程度のコンサートやミニコンサートなどを年に20公演程度。大学教員や自宅で後進の指導を続け、子育てが一段落したころ「たくさんの人に音楽を届けたい」とNPО法人を設立。しかし長年信頼していた仲間が公演先に「明楽をつかうな」という文書を送っていたことが発覚し組織が崩壊。人間不信に陥っていた2015年、57才で初受講しました。
受講で明確になったのは理念です。以前は目標に焦点を当て、音楽の世界で勝つことやメンバーを思うように動かすことばかり考えていました。しかし幼少期に両親が楽器を与えてくれたとき、きっと「音楽で癒しのひと時を過ごしてほしい」と思っていたはず。またプロになるまでお世話になった人は数えきれないことを思い出し、これからは「愛・感謝・貢献」という理念をもとに、音楽で身近な人を癒し幸せにし、恩返しをしたいと思うようになりました。初受講の年に設立した音楽マネジメント会社において、社員にも理念を語り続けた結果、スタッフの発言や行動が変化。初受講から約1年で業績が2倍に向上しました。
この学びに確信をもった私は、あとは「自分なりに」実行だと再受講やJPSAから遠ざかっていきました。

再受講で気づいたのは視座の高い仲間との「共同学習」と「分かち合い」の価値

それから約4年が経った2020年、コンサルタントに誘われ再受講しました。受講生やアシスタントの方々に刺激を受け「共同学習」の力を痛感。さらに同じテーブルの再受講の方が、学びや実践してよかったことを分かち合う姿を見てハッとしました。いま私に必要なのは、人に貢献できる器をもつことではないか。経営者としての器を広げることで、さらに大きな成果をつくることができるのではないか。そう考え、圧倒的な成果と縁ある人に貢献できる人が認定されるプロスピーカーを目指してみようと決め、アシスタントに挑戦しました。
最初は全く歯が立ちませんでしたが、先輩アシスタントから短時間で相手の上質世界を把握し、関わる技術を学びました。何度もアシスタントに入ることで、社員と話すときも相手の気持ちをくみ取り、寄り添うことが習慣に。一方的なコミュニケーションを取りがちだった私の変化をみて、社員同士のコミュニケーションも相手を思い合う関係へ変化していきました。

プロスピーカーへの挑戦で「実践」レベルが向上 思考が拡張し大使館・文化庁で公演

大きな転機となったのは半年間のプロスピーカー・トレーニング・プログラムです。「分かち合う」には実践が欠かせませんが、自分がいかに実践不足だったかを痛感しました。特に選択理論を学びなおし、社員一人ひとりの欲求プロフィールを確認。欲求に合わせた業務の配置転換を実施すると、就業時間が削減され、作業効率は2倍に向上。結果として生徒数・公演数ともに10倍に増加し、2022年にはベーシックプロスピーカーに合格しました。
さらに2024年からはプロスピーカー・トレーニング・プログラム・アドバンスを受講。シニアプロスピーカーを目指す志の高い仲間とのシェアで、思考が拡張していきました。
実は私の祖先は、江戸時代に北海道と大阪を繋いだ日本初の大型物流船「北前船」の船主で、「三方よし」を重んじた近江商人でした。北前船は物資のみならず、日本各地の文化交流を促進したと言われています。そんなルーツをもつ私ですから、私もまた音楽をとおして人々に価値を届けたいと北前船の寄港地だった場所で文化交流を意図した地域振興、コンサートを行ってきました。しかし残念ながらチェンバロは一般的にはあまりなじみのない楽器。「待っているだけでは公演依頼は来ない」と、文化庁の日本遺産・国宝担当者をはじめ、経団連、自治体、大使館などへ足を運びアプローチ。面会を取りつけては「チェンバロは5千年前の竪琴を母にもつ楽器です。歴史と音楽の接点で公演することで、古の時代から人の心を癒した音色を聞きながら歴史に思いを馳せ、今どう生きるべきかを考えるひと時をともに提供しませんか」と伝え続けたのです。この取り組みが実を結び、大使館や文化庁からの公演が実現。公演数は年間250回を超えるペースへと拡大し、2025年2月シニアプロスピーカーにも合格しました。

選択理論と目的教育をすべての人へ

学びによって私の人生は大きく変わりました。今度は一人でも多くの方にこの技術を伝えたいと、JPSA札幌支部では支部長を務め毎月の定例勉強会や子ども向け教育プログラム「リーダーキッズ」を主催しています。しかし、広大な北海道にJPSAの支部はまだ2つしかありません。北海道全域で学ぶ環境ができるようにと、プロスピーカー育成にも力を注いでいます。現在、教育現場で選択理論と目的教育の大切さを伝えるとともに、私自身57歳からの学びのおかげで、ビジネス・プライベートともに幸せな人生を歩めるようになった経験をとおして、シニア世代にも学びを伝えていきたいと考えています。これからもこの技術の実践者として、いじめ、差別、虐待のない豊かで明るい社会の実現を目指し活動してまいります。

チェンバロの演奏に加え、文化や歴史を伝えるトークコンサートを開催
JPSA札幌支部の支部長として、地域に目標達成の技術を伝えている
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