貢献の人生を生きる
22歳からハーバライフインターナショナル社のディストリビューターとして、25年のキャリアを積む。組織部門では9年連続全国1位を達成。2016年に『働きたいけど働けないをゼロに』を合言葉に起業し、障がい者の社会復帰支援の事業所を運営。業界平均の10倍以上の就職数を誇る。健康と福祉という2つの事業を通して、身体と心と経済の3つの健康を日本社会に届けるべく邁進している。2012年10月ベーシックプロスピーカー試験合格。
私は22歳でハーバライフのビジネスをはじめました。大学を中退し劣等感の塊だった私は、無我夢中で働き、最初に少し成果が出たことで有頂天になりました。家を建てスーパーカーに乗り、幼い娘を妻に押し付け飲み屋街で朝を迎える生活。しかし、長くは続かず業績が悪化。生活水準を落とせず借金生活を送っていました。妻ともビジネスパートナーとも最悪の人間関係。どん底にいた2011年、『頂点への道』講座を初受講しました。
東日本大震災の直後だったこともあり、青木先生はこう仰いました。「日本は必ず復興します。なぜならあきらめない人がいるからです。同じようにあなたも、あなたの人生をあきらめなければ必ず人生は変えられます。人はいつからでもどこからでもよくなれます」。
痺れました。絶対に変わろうと思いました。受講後、セルフカウンセリングの紙をトイレに貼り、毎朝自分が求めているものを考えました。自己中心的だった自分に気づきました。そして私は「人から成功していると思われたい」のではなく「家族と縁ある人を幸せにしたい」のだと気づき、人生の目的が明確になりました。
そこから、講座でよいと言われたことを実践しました。3年で6回の再受講、アシスタント、手帳の活用に青木式貯蓄法。なかでも選択理論を土台としたコミュニケーションのおかげで、家族やビジネスパートナーとの関係が改善しました。10名以上の方が一緒に受講してくださり、身近な人と共同学習ができました。結果、2013年から9年連続、組織部門全国1位の成績を収め、プロスピーカーにも合格させていただきました。
選択理論に出会い、私の人生は間違いなくよくなりました。そして私が選択理論をお伝えした方からは、「ありがとう」「あの人にも伝えてほしい」という言葉を沢山いただき「もっと多くの人に学びを伝えたい」という想いが芽生えていきました。またJPSA活動で出逢った仲間が、チャレンジしている姿をみて「顧客満足度・社員幸福度・社会貢献度の高い会社を経営し、もっと社会に貢献できる自分になりたい」という気持ちが沸き上がりました。
ちょうどそのころ、日本には965万人の障がい者がいて、その数が増え続けていることを知りました。特に増えているのは精神障がい者。分かっているだけでも日本の高校生より多い440万人です。うち、94%は働きたくても働けず、その理由の多くは幼い頃のいじめや虐待の経験から、コミュニケーションの不安や、未来に希望を見い出せないなどでした。「この方々に、選択理論とアチーブメントテクノロジーを伝えると、もっと役に立てるのでは」。40歳のとき、二つ目の事業としてLSC株式会社を設立しました。
弊社の企業理念は「愛・誠実・貢献」です。会社名は、この頭文字をとりました。「働きたいけど働けないをゼロに」を合言葉に、精神障がい・発達障がいの方々が社会復帰をする支援をしています。
社員さんには採用のときに選択理論をお伝えし、選択理論の考え方と弊社の企業理念に共感いただいた方が入社してくださっています。そして全社員がビジネス選択理論能力検定3級を取得しています。
利用者さんには、就職支援と同時に「誰のために、何のために、なぜ働くのか」を明確にする支援をしています。選択理論を学んでいる社員が、積極的に利用者さんを支援し、後ろ向きだった方が、少しずつ求めるものが明確になる。選択理論を学び、人間関係の築き方・コミュニケーションの取り方・感情ではなく思考と行為をコントロールする技術を体得していかれます。
その結果、業界の1事業所あたりの平均就職者数は年間3~4名ですが、昨年弊社では10倍にあたる37名が社会復帰されました。売上は、業界平均の2400万円に対して、1億600万円。最近は同業者のみならず、県の福祉課の計画相談員さん、心療内科の先生、利用者さんの就職先企業様まで、なぜうまくいっているのか教えてほしいというお声をいただき、選択理論の勉強会をさせていただいています。
はじめは、自分のための学びでした。しかし、受講して人生の目的に出会い「縁ある人を幸せにするための学び」へ変わりました。選択理論は、残念ながらまだまだメジャーではありません。パワハラでうつ病になった方、いじめで引きこもりになった方。仕事をしていると「もっと早く選択理論を伝えられていれば、ここまで深刻な症状にならなくてすんだのではないか」。そう感じることも多いです。JPSAのビジョン「いじめ・差別・虐待のない豊かで明るい社会の実現」。これはいまや、私のビジョンでもあります。そしてこのビジョン実現には、プロスピーカーの存在が欠かせません。ですから私は、1/1000プロジェクトの達成にむけて、まずは地元の名古屋でプロスピーカーを100名輩出することを目指しています。そして私自身も業界トップの成果を出し続け、シニアプロスピーカーとなり学びを社会に発信し続けてまいります。