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INTERVIEW

インタビュー

1974年福岡県生まれ。2009年に電気工事・インフラ整備をメイン事業とする第一電建株式会社の代表取締役社長に就任。業績は10年以上連続右肩上がりで、就任時から約300%以上の成長を遂げ、2016年には事業規模10億円を超えた。2017年にベーシックプロスピーカーに合格。福岡・九州地域におけるアチーブメントテクノロジーと選択理論の普及に強力なリーダーシップを発揮。圧倒的な信頼感から「福岡のアニキ」と愛称で呼ばれている。

成功の技術が気づかせてくれた 経営の本質

2009年の第一電建株式会社の社長就任後、最初に掲げたスローガンは「事業規模10億円の突破」でした。目標達成のために社員の給料を上げ、待遇も良くしていたつもりですが、7億円を超えるあたりから社員が次々と辞めていきました。当時、様々な経営塾や勉強会には参加していたので、目標設定の重要性は頭では分かっていました。しかし、それを実現する方法は理解していませんでした。社員を怒鳴って従わせても思ったように結果が出ず、解決策は全く見いだせない。苦しんでいるときに同業の方からアチーブメントを紹介いただき、2014年12月に『頂点への道』講座スタンダードコースを受講しました。そこで、青木社長の「成功は技術です」という言葉が、私には衝撃でした。技術とはどういうことか、それならば私にもできるかもしれない、ここに解決策があると確信。受講を通して、成功とは何か、経営理念とは何かを学んでいくうちに、社員が辞めていく理由にもやっと気づけました。
 そもそも10億円という目標設定自体、売上がそれだけあれば会社の面子が保てるだろう、という浅はかな発想から来たものです。「なぜ10億円を売り上げないといけないのか?」という本質にまで深堀できていませんでした。社員に対しては、売上を達成するための駒という見方をしていて、完全なワンマン経営。社長と社員の理想的な関係性、相互信頼・相互尊重とは程遠い状態になっていました。

時間とお金の使い方を見直し人生理念を明確化

学び始めのころは、自分が成長したいというモチベーショが強かったのですが、それが劇的に変わったのは、ダイナミックアドバンスコースを受講したときです。あるリーダーを決める体験ワークをしたとき、私に付いて来る人がひとりもいなかったのです。その瞬間「自分には人望がある」と心の奥底で守っていたプライドが音を立てて崩れました。〝裸の王様〟だったと気づき、愚かさと虚しさから、人知れない場所で、肩を揺らすほど泣きました。
それからです、本気で「貢献とは何か」を考えたのは。まずは周りのために出来ることがあれば、どんなことでも全力で取り組むように努力してみました。すると、周りの方がとても喜んでくれました。こんな私でも人を笑顔にできるのか、と認めてもらえたことが嬉しくて、今度は別の意味で泣いてしまいました。それ以降、自然と「アニキ」と呼ばれるようになりました。
だからといって、考え方はすぐには変えられません。「理念に生きる」と口では言っても、時間とお金の使い方を見直してみたら、ゴルフや飲み会ばかり。言語不一致のままではだめだ、と何度も反省し、行動を変えていきました。セルフカウンセリングでは「私は何を求めているのか」と自分の内側を深堀し、本質と向き合うように意識しました。それらを繰り返していくうちに、自らの成長よりも他者に喜んでもらうほうが生きている心地がすると気づき、今の人生理念である「愛・貢献・成長」に行き着いたのです。

貢献を貫いた先に高まる人間力

貢献を人生理念に掲げたら、「誰」に「何」を貢献していくのかを、行動の段階にまで落とし込まなければいけません。そこで、福岡の地元地域にお住いの皆様のために、弊社主催で第一電建フェスタというイベントを開催し、出店やゲームコーナーを楽しんでもらえるようにしました。2日間で約3000人が集まりますが、毎回利益はありません。しかし、これは地域へ還元したいという思いで行っているので、利益が出ないからといってやめることはありません。他にも、講演会のお誘いがあれば伺います。出所者(服役経験者)の更生を目的とした日本初の企業からお声掛けいただいた講演会では、出所者(服役経験者)に向けて、青木社長がいつも言う「人はいつからでも、どこからでも良くなれる」というテーマを語らせていただきました。講演後には心のこもった感想文を手紙でいただき、選択理論がいかに社会に必要かを改めて感じる機会になりました。
私は貢献自体に喜びを感じる人間で、そんな自分が何よりも好きなんです。単なるアニキから「真のアニキ」として、顕在化したマイテーマ「自分の存在感を通して、縁ある人々を幸福に導く漢」に沿った、アニキらしい生き方を貫こうと決めました。その結果、無理だと思っていた事業規模10億円は、初受講から2年足らずで突破していました。社員も定着するようになり、現在の離職率は2%程度です。生まれて初めて、社員から誕生日プレゼントをもらうこともできました。これほど物心共に豊かな経験をさせてもらえるとは、受講前は想像できませんでした。貢献によって私の人間力が磨かれ、人の力を借りられるようになり、結果的に経済的な豊かさを手にすることができました。「豊かになれば貢献もさらに増える」という好循環になっています。

ひとりでも多くの プロスピーカーを生み出す

現在は福岡支部の支部長として、プロスピーカー輩出に取り組んでいます。特にプロスピーカートレーニングプログラムのアシスタントに入り、受講生の願望を深く理解し、成長を支援できるように心がけています。また、一泊二日の髙山塾を開催したり、会社でも理念研修会を毎月開いたりして、縁ある方に対して積極的にかかわります。
「本業が忙しいのに、なぜそこまで貢献ができるのか?」とよく質問をされますが、私にとって貢献とは、「自分のため」でもあります。一方的に何かを差し出すボランティアではなく、貢献自体が人生理念を具現化する場であり、貢献の先にあるものにまで責任を持って向き合います。この考え方はビジネスも同じです。本来、経営者の個人理念と企業理念は、リンクしているはずです。我々第一電建の企業理念は、「人間尊重を基軸とする企業活動を通して、お客様の喜びと安心に貢献し、全社員の幸福の追求と地域社会の繁栄に寄与する」です。貢献とは言葉ではなく、行動で示すものです。中でも、経営者にとって一番身近な社員に対する最大の貢献とは、より豊かな生き方を伝え、実行してもらうことです。それに必要なのは経営者の言行一致です。私であれば、貢献に生きる姿を背中で見せ、行動する後押しとなることです。それが、真のプロスピーカーとしての生き方なのだと思います。
受講生であれば、本業に追われるあまり、貢献がままならない状況を経験されたことがあると思いますが、本当の高みとは貢献の生き方なくして手に入れられません。真のプロスピーカーとして、理念から一貫した生き方を持つ仲間を増やすことに、全身全霊で取り組んでいきます。

第一電建フェスタの様子、高所作業車体験やキャラクターショーなど、大人から子どもまで楽しめるイベントとして人気を集める
様々な講演会に登壇し、自身が培ってきた経営の経験を惜しみなく分かち合っている
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