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INTERVIEW

インタビュー

2008年に村田石油に入社。選択理論を基にした組織づくりと、経営理念浸透に努める。業界がマイナス成長の中、業績を拡大し続け、出光興産からの推薦で、業界No.1誌に掲載。また、その人材育成の仕組みから、メディアの取材や同業者からの研修の希望が殺到し、最近ではベトナムや韓国の石油会社からも見学に訪れるなど、名実共に自社を業界の中心企業へと成長させる。また、JPSA北東京支部事務局として運営を支え、後進のプロスピーカー輩出にも尽力している。

ビジョンを語れない悔しさと、未来への不安

「この会社は好きですが未来が見えません」そう言って離職していく社員に返す言葉がありませんでした…。
私の実家は、祖父の代から続く、出光のサービスステーションのガソリンスタンドを都内で3店舗経営しています。先代の姿を見ながら、幼少期から「世界一のガソリンスタンドの社長」という夢を大きく膨らませていました。大学を卒業してから、一旦は子会社へ就職。トップの業績をたたき出し、意気揚々と現在の会社に入社しました。
入社してから夢中で働いた結果、4年間でガソリンの販売数は3倍、タイヤの販売数も2倍以上と業績は大きく向上しました。しかし、そんな時に出てきたのが、将来の幹部候補からの冒頭の言葉だったのです。返す言葉が見つからなかったのは、この20年間で半数以上のガソリンスタンドが廃業という業界の状況もあり、「いつか自分もそうなるのではないか…」と他ならぬ私自身が不安で一杯だったからかもしれません。ビジョンを語れない悔しさに、いつしか将来の夢だった「社長」が、抱えきれない重責の言葉へと変わっていきました。

リードマネジメントの実践と具体化したビジョン

そんな時に受講したのが『頂点への道』講座。自分の無意識化に周囲への他責の気持ちがあったと気づき、受講後は選択理論を基にした、傾聴と承認を中心としたマネジメントに変化。強制と恐れがない職場作りに尽力しました。
特に社員との関わりが洗練されたのが、コースアシスタントの経験です。経営幹部は「能力的」ではない「立場的リーダーシップ」になってしまうことがありますが、アシスタントでは自分の肩書きに関係のないリーダーシップを発揮できるかが鍵。目の前の方の成長に向き合うことで、「自分はこんなに真剣に社員に寄り添っていただろうか」と日々の関わりの振り返りと改善へと繋がりました。
受講前には経営方針で衝突することも多かった父との関係も良好になっていき、これまで父が大切にしてきた価値観をベースにした経営理念を策定。出光の本社に足を運び担当者から理念の意味を伺うなど徹底して取り組み、半年で「三方よし」に基づく経営理念を全社員で構築したのです。社員の言葉や発言からも、目に見えて、社員の判断軸・行動基準が統一されていったことを感じています。

業界を牽引するトップクラスの成果へ

こうした取り組みの結果、右肩下がりの業界の中、弊社の業績は前年比で120%向上。また、全国に約4000ある出光サービスステーションの中から、2015年モデル店として業界No.1誌に掲載されました。さらに新たに構築した販売の仕組みが出光から表彰され、全国で経営の参考資料として使用もいただくなど、業界でもトップクラスの業績を出すことができました。
プロスピーカーとは〝行動言語で影響力を高めていく存在〟だと思います。私が率先して行動していくことで、今では社員全員が『目標達成の技術』をテキストにし、キャリア面談を実施するまでになりました。かつて不安だった未来は今では〝明確なビジョン〟に、失っていた自信は〝職業への誇り〟として社員にも伝播しています。
業界へ感謝を表し、さらに貢献していくためには自社が成長していくことが必要です。そのためにも、私自身がこれからも学び続け、成長を重ねていきます。

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