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【松村 一弘】投稿コラム

JPSA認定プロスピーカー松村 一弘による投稿コラムです。

松村 一弘(まつむら かずひろ)

松村建築設計事務所 所長

1955年熊本県生まれ。
近畿大学九州工学部建築科卒業後、地元福岡の建設会社に就職。33歳で国家試験、1級建築士の試験に合格。独立し、建築設計事務所を設立。その年に約1年かけて、手造り(家族総出)のログハウスの事務所を建設。
44歳でサイドビジネスを開始。人作りの重要性に気づく。2008年10月プロスピーカー試験に合格。自分の成長が与える影響力の大きさに気付いたことがきっかけとなり、現在は人材教育育成セミナーも企画。勇気を与え続けるプロスピーカーとして活動をしている。

別れは、新しい出会いの始まり

2013年9月27日更新

1955年に日本の三大急流球磨川の下流で産声を上げた時、
日本で最初に撤去が決まった荒瀬ダムが完成しました。
当時日本のエネルギー対策で建設されたダムが、
58年目の今年、解体工事で幕を閉じます。時代の変化です。

私は中学生までこの大自然の環境で育ち、その後親元を離れて高校の学生寮を経験するのですが、
生まれて初めての団体共同生活は大変で、厳しい規則、時間管理、行動管理などなど。
特に辛かったのが先輩後輩の人間関係で、今考えると、差別・いじめ、
つまり外的コントロール(※1)が当たり前の時代であったと思います。

寮の先生、先輩、同級生との付き合い方が忍耐と気配りの訓練と思い、
その時の体験が今の自分の基礎になっていると思います。
その寮生活も半年間で、その後親戚の家に下宿することになりますが、
環境が変わっても気配りは相変わらずの状態でしたが、
一年生の二学期の期末試験の時、学校の図書館で出会った、三年生の先輩から
「ワンダーフォーゲル同好会」に誘われて冬休みに阿蘇山に登山し、
大自然に触れたことで幼いころの記憶が蘇り、元気と感動をもらいました。

二年生に進級すると同時に先輩達は卒業。
その時に、誘ってくれた先輩から「同好会を頼んだぞ」といわれ、嬉しさと不安が湧いてきて、
とにかく仲間を増やすこと、まずは同級生を誘い、一年生が入学すると勧誘の日々が続きました。
夏休み直前には12名の同好会になり、3年生の時には顧問の先生の協力で同好会から部に昇格、
部員数も増加し、ものすごい責任感を経験しました。
高校生活では、前半の辛い体験が後半の楽しい思い出つくりになったのは間違いありません。

大学に進学すると、高校時代の先輩と偶然出会い、大学でもワンダーフォーゲル部に入部、
ところが大学のワンダーフォーゲル部は行動範囲が広く、日本アルプス、能登半島、沖縄ロード等々、
体力は勿論、資金が大変でしたので、資金稼ぎのアルバイトを4年間経験、
その時の別れや新しい出会いが、楽しい青春時代の思い出となり、
その時に私の運命的な出会いがあり今に至ってます。

卒業して就職、一人前の社会人としての仕事を体験するなかで、
「判断、選択、責任」が重要であることを強く感じ始めた頃、結婚。
家族ができサラリーマン生活から独立して建築設計事務所を設立。
いろんな方々の協力を受けながら感謝の気持ちで26年目を迎えようとしてます。

だからこそ、地域活動は独立した時から積極的に参加し、
その中でも小学校のPTA活動は20年前から参加、
10年前にPTA会長を経験した時は特に思い出が深いです。
実はこの小学校は妻の両親祖父母、子供達が卒業した小学校なのですが、
140年の歴史に幕を閉じようとしてるのです。

私の出身の小、中学校は30年前に廃校になってます。
またここに寂しい別れを経験しようとしています。

時代の流れに飲み込まれながら歴史は変化しつつありますが、
私達の心の中にしっかり記憶として残り続けることでしょう。
来年の4月からは新しい校舎で子供達がまた思い出づくりをすることでしょう。

別れがあり新しい出会いがある。
ただ便利主義、利益主義ばかり求めて成長していたら必ずおかしくなるのではないか。
特に建築業界は凄いスピードで変化してます。
建築工法、時間短縮、コストダウンなど簡素化が進み、
また一番の問題が、熟練した職人さんの高齢化、後継者不足でこれからの日本建築は
どの方向に進んでいくのか不安です。

人間関係も同様に表面だけの簡素化した付き合い、無関心にならないようにするには、
感謝を持ち、悔いの残らない別れ方をすることで新しい出会いがあり、自己成長があると思います。

ただ今の時代、自己責任が問題化され、
自己中心的で他人や物の責任にしてその場から逃げ出す人が増えてる気がします。
その解決方法として、自分自身にもっと自信を持つこと、
そのためには自己成長のための学習ではないかと思います。

私は選択理論心理学に出会い、継続して学び続けることでいろんな方々と一緒に成長してます。
感動し感謝にあふれた別れ方が素晴らしい新しい出会いにつながり、
より多くの人との出会いが、自分自身、家族、仲間、その他いろんな方々を巻き込み、
「物心共に豊かな人生」の実現になると信じます。

※1外的コントロール
「人間の行動や感情というものは、外部からの刺激に対して反応したものである」という考え方。
またその考え方に基づいて、人を自分の思うように、コントロールしようとする行動のこと。

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