COLUMN コラム・インタビュー COLUMN コラム・インタビュー

【辻 拓也】投稿コラム

JPSA認定プロスピーカー辻 拓也による投稿コラムです。

辻 拓也(つじ たくや)

株式会社テクロス 代表取締役

滋賀県長浜市出身。
東京大学法学部卒。
在学中に株式会社テクロスを設立、代表取締役に就任。
京都を本社として、滋賀と東京にも拠点を構える。
webの受託開発、ソーシャルゲームの開発を行う。

目標設定のポイントは「ムリをしない」

2013年9月27日更新

アチーブメント社の研修では、
達成可能領域(アチーブメントゾーン)に目標を設定し、
そこに向けて計画をたて、日々行動することを習います。

しかし、この「アチーブメントゾーン」には明確な定義がなく、
どこに目標を設定したらいいのかわからない、
また、目標を設定したものの全然達成できていない、という方も多いのではないかと思います。

正直、私自身も、研修を受けた後にいきり立って目標を設定したものの、
立てた目標を達成できなかった経験があります。

現在は私なりに工夫して、
目標設定と計画化を以前より効果的に行えておりますので、
今回はそのポイントを、2点にまとめて、少しご紹介したいと思います。

 1.目標はなるべく少なく、本当に自分が達成したいことを中心に考える
 2.日々の実践の内容は、ちょっと難しいが絶対に達成可能なもの、過程に重点を置いたものにする

以下、具体的に述べていきたいと思います。

まず、
「1.目標はなるべく少なく、本当に自分が達成したいことを中心に考える」ということについて。

目標設定をするとき、5つの基本的欲求(※1)に沿って考え、
それぞれの分野で目標を立てるかと思います。
ですが、目標が多ければ多いほど、当然やることが多くなりますし、
達成できない目標も増えてしまいます。

そもそもアチーブメントゾーンに設定した目標は、
簡単に達成できる目標ではないので、
そんな目標を複数同時に達成することは難しくて当然です。

ですので私は、
「自分の会社を誰にでも誇れるような一流の会社にする」という一つの目標に絞りました。
その他にも「家族を大事にする」とか「健康を保つ」とか、
趣味の分野でも色々とやりたいことはあったのですが、大きな目標は一つです。

しかし不思議なことに、一つに目標を絞ると、
その目標を達成するために、「健康面でも気をつけなければいけない」とか、「本を沢山読もう」とか、
色々と「やりたい」目標が増えてきます。

複数の目標を設定し、それらに対してそれぞれアプローチを検討すると、
沢山「やらなくてはならないこと」が増え、
結局達成できずに負のスパイラルに陥りがちでしたが、

上記のように目標を絞り、本当にやりたいことだけを目標とし、
それに付随する「やりたいこと」も目標とすることで、
自分の本当にやりたいことが明確になり、楽しんで目標設定・目標達成が出来るようになりました。

無理に5つの分野でバランスよく目標を設定することはせず、
自分が心から「やりたい」と思えることだけを目標にする。
心からやりたくなければ絶対に日々の実践は続きませんし、目標も達成できません。
達成できない目標設定は無意味どころかストレスにすらなってしまいます。

次に「2.日々の実践の内容は、ちょっと難しいが絶対に達成可能なもの、
過程に焦点を置いたものにする」について。

目標を達成するために具体的に何をしていけばよいか。
営業マンの方で、何をどれくらいすればこれくらいの結果が出る、と見込みが立つ場合には
そこからの逆算で、ある程度結果もコントロールできますが、
私の場合はそうではありませんでした。

「いい会社にしたい、売上を伸ばしたい、拡大したい…」。
しかし、具体的に何をどうしていいかわかりません。
そこで、無理に「売上○○」のような目標を掲げることはせず、
日々やることに重点を置きました。

・お客様に対して常に誠実にあり続ける。
・会社のメンバーに無理を強いることはしない。誰もが納得できるような会社の仕組みを作る。
・無駄金は使わない。
・今自分に出来ることを精一杯やりきる。

正直な話、「○件アポイントを取る」など、具体的な内容にしたかったのですが、
私の場合そういった目標が立てづらい状況でした。

上記のような過程に焦点を置いた目標というのは、
直接結果には結びつかないため、「本当にこれで大丈夫か?」と思うこともありましたが、
他に具体的に行えることがなかったので、
いったん売上や拡大からは頭を離し、出来ることをやることにフォーカスしたのです。

するとどういう変化が起きたか。

まず無理な売上へのコミットがなくなるので、ストレスから解放されたのです。
そして、心の余裕から、色々なアイデアが浮かんだり、いい人を引き寄せたり、
自然とビジネスがうまく運んでいくようになりました。

今では、以前掲げていた目標の売上も大幅に超えるかたちで会社経営が出来ており、
順調に拡大しております。
ですが今でも、無理はせず、過程に重点を置いて日々やることを決めています。

また目標達成を継続することで、
自分のアチーブメントゾーンが把握できやすくなってきており、
どんどん新しい目標をたて、それを達成していくという正のスパイラルにも入ることができました。

無理な目標を立てすぎず、順を追って少しずつ成功を重ねていくこと。
それこそが目標設定において重要なのだと、今は確信しております。

※1基本的欲求
選択理論心理学の中では、人は生まれつき5つの基本的欲求、すなわち、身体的な欲求である「生存の欲求」と、
心理的な欲求である「愛・所属の欲求」「力の欲求」「自由の欲求」「楽しみの欲求」の4つをもっており、
人によってその強弱と満たし方が異なるとされている。

Page Top