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【田中 大輔】プロスピーカーという生き方

JPSA認定プロスピーカー田中 大輔が、プロスピーカーになるまでの軌跡と生き方を語るインタビューです。

「目的から一貫した生き方」で、顧客・社員・社会の三方良しの実現へ
田中 大輔 (たなか だいすけ)

株式会社永田屋 代表取締役 JPSA認定 ベーシックプロスピーカー

永田屋入社後、常務取締役を経て、2013年7月に100周年を機に代表取締役に就任。入社以来、社員や家族との人間関係に悩んできたが、『頂点への道』講座と出会い、選択理論とアチーブメントテクノロジーを学ぶ。試行錯誤を経て、社員とともに物心両面の豊かさ追求しながら、独自の理念経営を実践することができるようになる。その結果、毎月100件以上の葬儀を執り行い、相模原市内で6拠点13式場を構えるまでになる。専門葬儀社としては神奈川県№1の売上規模に成長。専門葬儀社としては異例の新卒採用に踏み切り、初めの3年間で20名の採用に成功している。2020年度は10名の採用が見込まれている。

仕事でも家庭でも 理解してもらえない孤独な日々

『頂点への道』講座を初受講した4年前、私は困難な状況でした。当社は107年の歴史がある葬儀社で、創業100年を迎えたときに私が父から事業を継承。経営トップに立ちました。
「人の役に立ちたい」という思いはありましたが、100年企業の看板を受け継いだプレッシャーから、成果を出そうと焦っていました。1年365日、1日15〜16時間働き、自分だけでなく社員にも完璧を求め、細かく指示を出しては行動を管理していました。
結果的に職場は不平不満の嵐。離職者も多くいました。さらに事業継承から一年も経たないうちに、一番頼りにしていた父が他界。プライベートでも離婚を経験し、まさに孤独の日々でした。「こんなに頑張っているのに、なぜ誰も分かってくれないんだろう…」。
そんなことを毎日考えていたころ、会計事務所から紹介されたのが、アチーブメント社の講演会でした。
そこで講師をされた社員の方の言葉を今でも鮮明に覚えています。
それは、「私がアチーブメントであり、アチーブメントが私である」という言葉。本当の意味で社員が企業理念を深く理解し、心の底から共感し、体現できていなければ、この言葉は決して出てきません。「社員にここまで言わせるアチーブメントとは、一体どんな会社なのか。同じ会社でありながら、なぜここまで差が出るのか」この疑問が、初受講のきっかけとなりました。

限られた人生をより良く生きる。 その指導者になりたい

初受講の3日間、たくさんの学びに出会い、反省の気持ちでいっぱいになりました。社員や家族のために頑張っていたつもりでしたが、身近な人を大切にできていないことに気付いたからです。
もっと売上が上がれば、社員も家族も幸せになる。そう思っていましたが、よく考えると彼らの求めるものをあまり知らなかったのです。
そんな気付きを経て、「ここで学び続ければ変われるかもしれない」と、継続学習を決意。半年後には、プロスピーカーチャレンジを決めました。当時は確固たる理由があったわけではなく、「変わりたい。もっと良くなりたい」という一心でした。
もともと、人前で話すのが苦手だったので、新しい自分と出会えると思ったのです。そして、このチャレンジのプロセスが私にとって、大きな人生のターニングポイントとなりました。
『頂点への道』講座で打ち立てた「愛・感謝・貢献」という人生理念。本当の意味でそこから一貫した生き方ができているか、毎日自問自答しました。企業経営で言えば、単に会社として数字を上げているだけでなく、良好な人間関係と両立できているか。社員・顧客・社会、そして自分自身。その誰もを犠牲にせず、全員を幸せに導くには一体どうすればよいのか、深く深く考え、そして試行錯誤し続けた日々でした。
葬儀の仕事は、人の死や悲しみと向き合う仕事です。人生が有限であることを実感する仕事でもあります。限られた人生をより良く生きるには、地位や財産よりも「大切な人を大切にする」ということが重要。身を持って体感したこのことを伝え、縁ある人を幸せに導ける指導者になりたい。そんな願望が明確になっていきました。

伝達力を磨くことで加速した人材の採用と育成

そんな日々のおかげで、「誰のために、何のために、なぜ生きているのか」という私自身の生きる目的が深まっていきました。そして、後継者としての不安・恐れが「自信」に、そして正しさが「愛」や「感謝」という価値観に変わっていったのです。
なぜ感謝が生まれたのか。そこには亡き父の葬儀を執り行った経験が影響しています。1500人を超える参列者が口を揃えて、「親父さんは、地域のために体を張り、人に尽くしたすばらしい人だった」と涙ながらに伝えてくれました。
「人は死に様によって、その人の生き方が見えてきます」まさに私が知る以上に偉大な父の貢献の生き様に気づきました。父は人生の最後に、息子である私に「どう生きるのか」という道標を与えてくれたのです。人生理念の「愛・感謝・貢献」に一貫して生きる意味が腑に落ち、これを貫いて縁ある人に貢献すると、セルフカウンセリングをとおして誓ったのです。
「目的からの一貫性」に磨きをかけ、おかげさまでプロスピーカーに合格しました。ここで得た「伝達力」が、自社の採用と育成に変化をもたらしたのです。理念経営は例外なく経営者から始まるもの。
そこで、理念を体現すべく、どうしたら社員たちを物心両面の豊かな人生に導けるかを考えました。個別面談を繰り返し、願望を聞き、その実現のために、社内の仕組みを変えたり、家族交流会を実施したり、思いやりを示す7つの習慣を徹底的に実践しました。
そんな私の言葉と行動を見て、社員たちが共感と信頼を寄せてくれるようになり、理念に対する理解が深まっていき、その具現化に主体的に行動するようになったのです。
結果、より高いお客様満足をいただき、採用では学生たちが「この会社に入りたい」と思ってくれるようになったのです。伝達力で重要なのは、プレゼンの上手さではなく、「目的から一貫した生き方」をしているかどうか。それを身を持って学んだ期間でした。
受講から4年、65名だった従業員が110名を超えました。加えて、仕事の委任ができるようになったことで第二象限の時間を確保し、重要な事柄に集中できるようになりました。学ぶ前と比べて、年間休日を12日増やしながらも、売上は154%アップ。専門葬儀社として神奈川県でNo.1の売上規模に成長しました。プライベートでも、ともに学ぶパワーパートナーと再婚し、受講前では考えられない幸せな毎日を送れています。

貢献と成長をインテグレートし さらなる三方良しの実現へ

JPSA活動の最たる魅力は、自社の成長と社会への貢献をインテグレートできることです。私と社員の成長、お客様への貢献は形になってきましたが、JPSAさがみ支部をとおして、地元の相模原という地域への貢献が大きく加速しました。
自社の事例をもとに、理念経営に関する講演を多数行うようになり、この学びを多くの方と共有することができています。
「成功とは、自分から始まり、他の人々への具体的な貢献で完成する」という青木社長の言葉があります。まさにこの考えを追求することこそが、私の人生の目的であり、何にも代えがたい「生きがい」と「やりがい」を与えてくれるのです。
以前は仕事や家庭を犠牲にしないと、地域貢献は難しいと考えていましたが、いまはこの2つを、学びをとおして一致させると決めて実践しています。貢献活動である支部会や講演の場に、社員や取引先企業や内定者に参加してもらうことで、それが育成や交流の場になり、また会社説明の場にもなります。考え方一つで、一致させることが可能なのです。
これからも、愛と感謝を伝える葬儀の仕事をつうじて、お客様・社員・社会のより良い未来をつくり、身近な人や家族を大切にするのが当たり前の社会にできるよう貢献してまいります。
そして、「三方良し日本一」の葬儀社になるという次の100年を創るビジョンを実現し、地域を、そして日本を良くしてまいります。

数多くの講演活動をとおして業界や地域に貢献している
目的から一貫した生き方を貫き、ビジネスの成功と、プライベートの幸せを手にできている

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