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【丸山 直樹】プロスピーカーという生き方

JPSA認定プロスピーカー丸山 直樹が、プロスピーカーになるまでの軌跡と生き方を語るインタビューです。

あらゆる企業を救うその技術を手にできた
丸山 直樹 (まるやま なおき)

株式会社オープンアームス 代表取締役 JPSA 評議員 JPSA認定 エグゼクティブプロスピーカー

1959年生まれ。東京都出身。24歳で起業し、大手スポーツクラブ、エステティックサロンなど350社と取り引き。スポーツウエア・サプリメントの製造販売・卸を行い、日本でのトップタイトルを獲得する。企業研修にも積極的に取り組み、メーカー、製薬、流通、出版、保険、サービス業界で高い評価を得ている。2007年7月にJPSAのシニアプロスピーカー試験に合格し、2011年8月に日本で初めてエグゼクティブプロスピーカー試験に合格。プロスピーカーの育成指導を積極的に展開している。

人の能力を引き出す 「人格」を磨きたかった

スタンダードコースを初受講したのは2004年、知り合いの経営者からの紹介でした。当時の課題は、会社のメンバーが定着せず、成長を作り出せていなかったこと。自分が当たり前にやっていることをどう指導すればメンバーができるようになるのか悩んでいました。一生懸命模索するも、空回りという感覚が続いていた時期でした。受講で、空回りからは脱出できましたが、思い返してみると、あのころの空回り経験が、現在の講師活動に非常に生きています。空回りしている人の気持ちが分かりますからね。
今はエグゼクティブプロスピーカーとして活動していますが、最初から「講師になろう」と思っていたわけではなく、たまたま欠員が出た研修の講師を依頼されたのがきっかけでした。その準備で佐藤英郎先生の研修などを聴講するなかで、一つの研修がどのように設計され、組み立てられているのかを目の当たりにしたのです。個人や組織の問題を、研修で解決していくプロセスに「なんてクリエイティブな仕事なんだろう」と大きな魅力を感じました。
研修が終わったあと、私は佐藤先生に直接こう聞きました「僕に講師が務まりますか?」佐藤先生は「あなたならできますよ」と答えました。同時に、講師にとって最も大切なことを聞くと、「人間力」だと即答されました。後日、青木先生にも同じ質問をしたところ、同じ答えが返ってきたのです。
ところが、そのときの私には、この「人間力」が十分に備わっていませんでした。人の成功を自分ごととして喜べる人格特性が身についていなかったのです。だったら、もっと自分を磨いて成長しよう。相手がもつ能力や長所を引き出す関わりができる人間になろう。そのために講師を目指したい!そう思うようになりました。

講師が一番成長する

プロスピーカーとは、話のうまい人ではありません。選択理論とアチーブメントテクノロジーを仕事や私生活で実践し、成果を出していることが、プロスピーカーの第一条件です。プロスピーカーを目指す過程では、まず自己成長が起こります。学んだことを支部活動などでアウトプットすることで、知る・分かる・行う・できる・分かち合うという「能力開発の五段階」を体験できるからです。成功者の二大特徴でいう縦軸です。しかし、私を本当に成長させてくれたのは、人のために貢献するという横軸の活動。誰かの自己成長を支援したり、プロスピーカーにチャレンジする人をサポートしたりといった取り組みです。この「貢献」「分かち合い」こそが、人を最も成長させるカギだと気づきました。
選択理論とアチーブメントテクノロジーを自分のなかにしっかりと落とし込むには、時間がかかります。そのためには、学んだことを定期的に振り返る時間が必要です。しかも、一人ではなく、仲間と一緒に、共通の悩みや解決への取り組みを分かち合う学びが必要。それができるのが支部活動なのです。まさに、定期的な継続学習と共同学習ができる「分かち合いによる成長の場」ですから、毎月の支部活動は優先順位を上げて、時間を確保していました。
私自身、ベーシックプロスピーカー、シニアプロスピーカーを経てエグゼクティブプロスピーカーとなり、段階を踏んで、講師として活動するようになりました。セールス学校やアチーブメント・セールス・スキルアップ・プログラムのフォロー研修を数年手がけたことも、段階的に講師へと近づくステップになりました。
思うのですが、講師は、受講生以上にチャレンジと継続学習を続けることが重要です。受講生には研修のなかで、たくさんのチャレンジをしてもらうわけですから、自分はそれ以上のチャレンジと学びを実践しておく必要がある。だからますます成長する。講師になって、そのことを実感しています。

学んだことはすべて現場に活かせる

講師を目指す中で、現場で活かせる数々の能力を身につけられたことが、経営者の私にとって非常に有意義でした。まず本業と講師業を両立していた当初、講師依頼の増加で時間の余裕がなくなっていったことで、徹底して生産性向上の工夫をし、習慣となりました。また、プロスピーカー育成のためのフィードバック力は、そのまま現場にも生きました。なかでも特に価値があったのは、講座アシスタントです。受講生の願望実現の支援、短時間で人間関係を築く力、上質世界に入る能力など、鍛えられるこれらの力は、マネジメントには必須です。多くの経営者は、自分の目標達成能力は高くても、メンバーの育成に課題を抱えています。その解決のヒントが、講師を目指すなかで得られるのです。
研修とは、講師が何かを教え導くのではなく、受講生と一緒に成長を作り上げる過程だと思います。つまり、組織のトップに求められるチームビルディング能力が、研修によって養われるのです。研修で行ったことを現場でさらに実践したい、一人ひとりのエネルギーを最大化し発揮できる環境づくりをもっと広げたい。研修をしながら、そんなモチベーションが高まっていくのをいつも感じています。

「悩める企業」に貢献できる要素はすべてここにある

現在、アチーブメントテクノロジーコースの外部講師もさせていただいています。目標達成の技術を社会に伝えるには、アチーブメントの社内講師だけでは足りない、プロスピーカーが講師を担えるようにと、私が一歩先陣を切りました。正直、講師依頼が重なったときはハードでした。同じチームビルディングの話でも、会社が違えば研修内容は違います。一日の研修を行うのに、三日間の準備が必要だったこともあります。本当に多大なエネルギーが必要でしたが、いま思えば、あれは成長痛でしたね。
振り返ると、相手をコントロールしようという気持ちがなくなったときから、研修がうまくいき始めた気がします。相手を良い方向に変えるのではなく、考える機会を提供するのが研修だと思うようになってから、受講生が活性化したのです。人は誰でも幸せになりたいし、良くなりたいと思っている。その動機を信じ、コントロールを手放すとうまくいきます。子育てや会社の経営も同じではないでしょうか。
世の中には、たくさんの研修プログラムがあります。しかしそのほとんどが方法論で、パソコンで言えばソフトです。対してアチーブメントテクノロジーと選択理論は、OSであり、すべての土台となる考え方です。法人研修では、アチーブメントをまったく知らない人に能力開発の話をしますが、結局私が伝えているのは、アチーブメントテクノロジーと選択理論だけ。この二つだけで、日本のあらゆる企業の課題や悩みごとを解決できると確信しています。
現在担当する研修の8割はリピートです。これは、アチーブメントテクノロジーと選択理論を突き詰めれば、そこに答えがあり、成功と幸せがある証。JPSA会員の皆さんとともに、この2つを自信をもって学び続けたいですね。そして、日本社会に必要とされるプロスピーカーにぜひ一緒になっていければと思います。

JPSAのイベントでは公開講座や企業研修での登壇はもちろん、常にモデルプロスピーカーとしてメッセージを伝える

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