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INTERVIEW

インタビュー

1968年、神奈川県生まれ。証券会社での3年間の下積みを経て父が経営する会社にて勤務。その後の出産と育児を行う傍らで、2006年に現在の会社を創業。女性専用フィットネスのビジネスモデルと出会い、フランチャイズ加盟し、半年間で3店舗をオープンするなど、飛躍的な成長を遂げる。地域に根ざした経営で、現在は湘南地区に13店舗を展開する。その他にも美容や教育などの事業を立ち上げ、カリスマ経営者として活躍の場を広げている。

拭い去れない過去の傷跡

「私は愛されてこなかった」。そんな思いを長らく引きずって生きて来た半生でした。
2006年の起業から必死に走り抜けてきました。女性だけの30分体操教室と称されたフィットネスジムが日本上陸して間もない頃、その魅力に目をつけ、フランチャイズ加盟し、半年で3店舗を構えました。高いサービスクオリテイの追い風もあり、その後も順調に事業拡大を進めていくことが出来ましたが、大きな転機が訪れたのは起業後6年目のことです。父が突如として病に倒れ、この世を去りました。亡くなる前に、私に残した最後の言葉が「男だったら良かったのに」という一言だったのです。私と同じフランチャイズ事業を展開していた父にとって、後継者を誰にするのかには頭を悩ませていたのだと思いますが、女性の私は、そのポジションにはふさわしくなかったのです。根本から私という人間を否定されたような気がしました。
思えば、小さい頃から両親との間には確執がありました。経営者であった父は、自分や家族との時間をはじめ多くのものを犠牲にしてきました。相当なフラストレーションを抱えていたのだと思います。それを母にぶつけることも日常茶飯事でした。そして連鎖反応のように母は私に当たるようになります。手や足が出ることもありました。身体の傷もさることながら、何よりも苦しかったのは「あなた達のために我慢しているのよ」という母の言葉でした。「なんで私のせいにされるのだろう。生きたいように生きればいいのに」。そんな思いと共に、悲しみと怒りと憎しみが織り交ざった気持ちに支配されていた幼少期だったと振り返って思います。
ある意味でその母の姿が私にとっては反面教師になり、「自立した女性になりたい」と強く思うようになっていったのです。
そんな私にとって、父が残した言葉は重い一言でした。「女性として輝きたい」という理想を完全に打ち砕かれたような気分でした。

立ち返った使命、女性として輝く志

ちょうどその頃、青木社長の講演会に出たことがきっかけで受講をスタートしたのが『頂点への道』講座でした。自分への自信が薄れていたので、どうにか立て直そうと、本当の自分を取り戻そうと必死でした。
3日間真剣に自分の過去と向き合って、再確認できたのは「自立した輝く女性でありたい」「そんな女性を増やしたい」という思いでした。周囲からどう思われているのかではなく、自分はどう生きたいのかとセルフカウンセリングを繰り返す中で、私の原点から真の願望を見出すことが出来ました。周りには、私と会社を信じて一緒に働く女性や、お客様がたくさんいらっしゃいます。きっと、寂しい思いや悔しい思いを経験された方も少なくはないはずです。その気持ちが手に取るように分かるからこそ、女性にとっての働きがいや生きがいを提供することが私の人生の目的であると思ったのです。
その軸が見えてからは過去に対する捉え方が変わりました。今までの経験が全て必要なものであったと思えるようになったのです。父や母に抱いていた否定的な感情が徐々に和らぎ、感謝が心のなかに生まれ始めました。
かつては、採用活動では同じ様な経験を持つ人を守ってあげたい気持ちが先行してしまい、会社自体が駆け込み寺のようになっていました。しかし、理念と私の思いに共感をして、成長し、自立したいという人材に絞った理念採用を進めたことで、徐々に優秀な社員で組織を固めていくことが出来るようになったのです。
そして、事業責任者といったポジションを積極的に権限委譲して、彼女たちにとって、自ら望めば挑戦できる環境を社内につくりました。また、事業内容も健康分野である店舗の拡大はもちろん、美容や教育といった新たな分野にも力を入れるようになりました。

チャレンジを通して得られた確信

その矢先にもう一つの壁にぶつかります。更なる事業拡大に伴った人材確保のため、新卒採用を始めて、自ら最前線に立って学生にメッセージをするようになりました。しかし、次第にどこか伝えていることとやっていることが一致していないような感覚に襲われたのです。確かにチャレンジはしているかもしれない。でもそのチャレンジがどんな結果を作り出しているのだろうかと不安になりました。「実がついてきていないのではないか?」と不安な一面が時折顔を出します。「人生の目的が明確になったはずなの、どうして自信が持てないのだろう」と、そう悩んでいたところ、お誘いを頂いて受講したプロスピーカートレーニングプログラムをきっかけに、新たな打開策が見つかるかもと、プロスピーカーチャレンジを始めたのです。
度重なるプレゼンテーションで、これまでとは比較にならない程に自分自身と向き合いました。「私に一体何が伝えられるのだろうか」という心の弱音に負けてしまいそうになることも数多く経験しました。1回1回のプレゼンテーションは、自分の人生を見ているようでした。
そうして、両親に反発していたころの自分や、元夫とのいざこざが起こったころの自分を振り返った時に、「私は寂しくて仕方がなかったからなんだな」と思ったのです。周りからの愛情をうまく受け取れなかった当時の私にとって、反発することや悲しむことが最善の選択でした。しかし、自分を満たそうとして取っていた行動が返って自分を傷つけていたのです。当時は理解できなかったのですが、それは間違った欲求充足の方法だったのだなと納得しました。
選択理論を深く学び自分を理解すると、とても気持ちが楽になりました。漠然とした不安から解決の見通しを立てられる様になると共に、他人の悩みや不安に対してもより理解が深まり、これまで以上に選択理論的な関わりを実践することが出来ました。それは自分と相手の可能性を心の底から信じることであり、本当の意味で生きる土台に「愛」を持てた瞬間だったと思います。
もちろん、結婚を機に退職する社員が現れたりすると嬉しい半面、落ち込むこともあります。今まではそれで不足感に囚われてしまっていましたが、今は土台にある「愛」が大きな安心感をもたらしてくれます。それが更なるチャレンジを支える基盤となりました。

誰も寂しがることのない世界を目指して―

プロスピーカーチャレンジと共に、生きる目的が確立したお陰で、「貢献活動」と「事業活動」に更に一貫性が生まれました。「癌で親をなくし寂しい思いをする子どもを減らしたい」という思いのもと主催した2016年のピンクリボンウォーク湘南というイベントでは、50社以上の協賛企業と500名以上の参加者を動員し、マスコミにも注目されました。決して利益や名声ではなく、目的を追ったのですが、結果として私たちのことをより多くの方に知っていただく機会となりました。
お陰さまで創業から11年が経ち、女性専用フィットネスジムだけでも13店舗を数え、女性フランチャイジーでは全国第1位の規模となりました。この会社を信じて働いてくれている約60名の従業員を幸せにするために、縁する女性たちが更に輝いてもらえるように、これからも最前線でメッセージを続け、そして愛を土台にした貢献の人生を歩み続けてまいります。

代表自らが最前線に立ち、メッセージをし続ける
社員一人ひとりを大切にする経営が団結を作り出している
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