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INTERVIEW

インタビュー

業界シェアNo.1の高齢者・障がい者向けのシューズ『あゆみ』の製造・販売を行う徳武産業株式会社の代表。会社の経営を担う傍らで、6人の子どもを育ててきた。『頂点への道』講座の受講を通して、経営では事業承継の壁を乗り越え、プライベートでも人間関係を改善。事業承継を通じて、離職者が8名から1名になり、残業時間が3年間で3分の1に減少、女性が働きやすい環境へと変革を遂げ、過去最高業績を達成し続ける。第2回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞で「審査委員会特別賞」を受賞し、第3回「日本サービス大賞」では「経済産業大臣賞」を受賞。百年企業を目指しながら、新規事業にもチャレンジしている。

「人生の被害者」を演じていた過去

スリッパ製造を行う地元企業の後継者として生まれ、家族仲は良かったが、経済的に厳しかったため、志望している学校へはいけませんでした。また、田舎育ちで、商売人でもあったので、地元の方々とのつながりが深く、会社でも家庭でも、ちょっとしたことが周囲には知れ渡ってしまう、そんな環境でした。その影響か、両親からは厳しく育てられました。「商売人の娘だからこれくらいはできてあたり前でしょう」と、ありとあらゆることに対して人一倍の基準を求められていたことをよく覚えています。今考えれば、それはしっかりした子に育ってほしいという両親の愛情ゆえだったと思いますが、当時の私は受け止められませんでした。不自由極まりない環境で、どうにかここから脱したいと強く思っていたのです。その当時一番言われていたのは「感謝の心を持ちなさい」という言葉でしたが、理屈ではわかってもどうも腑に落ちない、一体どうしたら感謝ができるようになるのだろうか、そもそもなぜ感謝しなければならないのか、そんな憤りに近い気持ちを持って育ちました。社会人になっても、子育てのことで意見がすれ違って言い争いになったこともありました。そして、私は私の人生を生きると割り切ることに決めました。両親の期待に左右されない代わりに、自分で選んだ人生は、全部自分で責任を取ると決意したのです。仕事も家事育児もすべて自分でやると。あたり前ですが至難の業で、世間体だけはうまくいっている存在を演じつつも、仕事では核となる職務を完遂させることができず、家庭にも時間を思うように割けず、子どもたちについきつく当たってしまう毎日。双方ともにボロボロでした。それを両親や周囲のせいにして生きていたのです。そんなときに、アチーブメント社の『頂点への道』講座に出会いました。
講座を学んで一番に感じたことは、青木社長や先輩受講生たちは「実践者」であり、ここに成功する仕組みがあるということでした。実はこれまで120回以上ありとあらゆる研修を受けてきた経験がありました。勉強になるたくさんの情報を学んできた一方で、学んで終わっていることがほとんどだったのです。参考にはなるものの、結果に結びつけるまで活用できなかったのです。対してアチーブメントは違いました。講師のメッセージが、まさに実践しているからこそ伝わる臨場感と迫力があり、それを学ぶ先輩受講生の方々もレベルが高く、まさに現場で実践しているからこそ伝わるメッセージを数多く伺うことができました。ここはどうやら他と違うかもしれない。そう感じて継続学習を決めたのです。

人間力を育んでくれた「感謝の心」

学び続ける中で徐々に変化が生まれていきましたが、一番の成長を得られたのは間違いなくプロスピーカーを目指す過程であったと思います。これまで学んできた情報を整理し、自分の言葉でアウトプットする中で、まだ向き合っていないこと、まだ学びを実践できていないことがたくさんあることに気が付きます。そこを乗り越えようと、今まで以上のチャレンジをしていくのですが、そう簡単にうまくはいきません。たくさんの壁にぶつかりました。そして、これは自分だけでは乗り越えられないなと心底感じたのです。心を決めて先輩プロスピーカーに力を貸してほしいとお願いをしました。親にも頼らないと決めた私ですから、その一歩はとても重たかったです。人の時間を奪って、迷惑をかけてまでやることなのか?と何度も自問自答しましたが、このままいても何も変わらないので、思い切って踏み出したのです。それが大きなパラダイムシフトのきっかけになりました。
お願いした方全員が快く引き受けてくれただけではなく、全身全霊で向き合ってくれて、「伝えてくれてありがとう」と言ってくれたのです。力を借りているのはこちらなのに、どうしてこんなにも心地よく接してくれるのか、その当時はわかりませんでした。ただ、その関係が、とても温かかったのです。そして、「ありがたい」という気持ちが、心の底から湧き上がってきたのを感じました。人は一人では生きられない。素直になって人の力を借りようとしたときに初めて大きな目標にチャレンジできる。そして、力を貸し合えるそんな関係の素晴らしさを噛み締めました。私ももっと人に与えていける存在になりたいと思いました。そう思えたときに、これまで育ててくれた両親や、大切な人たちが、自分に対してどれだけの思いで接してくれていたのか、どれくらい与えてくれていたのかを初めて理解することができました。湧き上がってくる感謝の思いに、涙が止まりませんでした。恩返ししたいと、強く決意しました。

弱い立場に居る方が輝ける社会に

おかげさまで、無事プロスピーカーになることができ、感謝の思いを両親や家族にも伝え、これまで長らく引きずってきたわだかまりが解消されていきました。人生が変わった瞬間でした。子どもに対する接し方が変わり、マネジメントが変わり、人の力を借りられるようになり、2019年に事業承継ができました。過去最高業績も達成できました。全ては、「感謝」を土台にした人生を生きられるようになったおかげです。
プロスピーカーとして、さらにシニアプロスピーカーを目指すなかで、私には使命があります。弱い立場の人が輝ける社会にすることです。この社会では女性の立場はどうしてもまだ弱いことが多いです。しかし、そうであったとしても、他人の力を借り、自分の思い描く人生を諦めずに挑戦することで、手に入れられるのだと、私は確信を持って伝え続けたいのです。自社の事業にも通ずる思いであり、私の使命がここにあると感じています。この使命をこれからも追求し続けてまいります。

支部長として使命のメッセージを発信し続けている
プロスピーカーとして地域を巻き込んだイベントを主催
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